数ヶ月前から何となく考えていたUXとUIのことについて、ちょっと自分の考えを整理しようと思う。


製品・サービスの作り手たる企業は、これから、「どんなユーザーエクスペリエンス(UX)を提供できるか」で勝負できないといけないと考えるようになった。


これは特に新しい概念ではないし、程度の差こそあれ、今までも当然行われていたことのように思うけど、これからは、よりUXを意識した、そして、よりUXに重きを置いた、製品・サービスの開発が求められるのだと思う。また、いずれUXで差別化せざるをえないときがくるように思う。


一部の製品では既にコモディティ化が起こっているが、サービスにおいても、クラウドや開発技術の発展により、サービス開発・提供のハードルが下がり、世界規模でサービスが開発され、普及していくことによって「サービスのコモディティ化」が起こるんじゃないかと思う。


サービスのコモディティ化によって、サービスの内容や質においても、競合と比較して大きな差異が無くなってきたとき、作り手は何をもって競合他社の製品・サービスとの差別化を図っていくのか。


「製品・サービスを通じて最終的にユーザーに提供する体験」、つまりUXで、その内容と質で、差別化を図るしか無いんじゃないか。そして、UXで勝負していくためには、デザイン(外観・UI)が最も重要な要素になると思う。


ユーザーが直接触れて、目にするのは、製品・サービスの「デザイン」であり、ユーザーと一番近いところにあるのが「デザイン」だから。


UXで勝負しようと言うのに、作り手が製品・サービスに込めた想い(新しい価値の提案、ユーザーに提供したい体験)がちゃんとユーザーに伝わるようにデザインされていないと、どんなに製品・サービスが優れたものであっても、ユーザーには何も伝わらない。


そうなると作り手が意図したUXを、ユーザーに感じとらせることも出来なくなる。そうなるとUXで勝負する土俵にも上がれない。


UXで勝負するための重要なキーワードは「ユーザーに”伝わる”デザイン」だと思った。


もうちょっと考えるか。