「習慣で買う」のつくり方「習慣で買う」のつくり方
著者:ニール・マーティン
販売元:海と月社
(2011-12-13)
販売元:Amazon.co.jp
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「人間の行動の95%は無意識に操られている」という最新の脳科学と認知心理学の研究結果をもとに、人間の無意識や習慣を活かしたマーケティングについて書かれた本。

本書では、脳が知覚したものを認知し、実行する意識のことを「判断脳」、脳が無意識に処理する意識のことを「習慣脳」と定義し、それぞれの脳と人の行動、マーケティングとの関係について述べられている。


以前、仕事でユーザビリティテストに立ち会った際に、被験者の行動について被験者に尋ねて返ってくる回答というのが、あまり腹に落ちないことがしばしばあり、その点についてコンサルタント尋ねてみたことがあった。

そのコンサルタントは、「ユーザーはウソをつきます。ウソというと語弊がありますが、ユーザー自身も聞かれて初めて理由を考えている場合もあり、質問に対してもっともらしい回答をするんですが、本心では無い場合があります。」と教えてくれた。これは認知的不協和とも言うらしい。だからユーザーインタビューの内容などもあくまで参考程度と認識したほうが良いと。

それ以来、「無意識に行った行動についての説明を求めることは無意味(回答は信頼できない)」だと考えていたけど、この本を読んでその考えが強まったし、自分の中で整理できた。ということで個人的にはとても興味深い内容だった。

以下、本書で気になったところ。

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